▲韓国の朴(パク)槿恵(クネ)大統領が米国の慎重論を押し切る形で軍事パレードの参観を決めた。最大の同盟国・米国と、最大の貿易相手国・中国の間で板挟みになった朴政権が、「中国重視」の決断を下すのは、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加に続くものだ。軍拡を進める中国への警戒論が広がる中、中国傾斜を強める韓国は日米にとって頭の痛い存在となっている。

 朴政権としては軍事パレード参観の見返りに、韓国での年内開催を調整している日中韓首脳会談への中国の参加意思を、習近平国家主席から引き出せると判断したとみられる。

 日中韓首脳会談の場を利用して、懸案の日韓首脳会談を実現させれば、米国が望む日韓関係改善に資することにもなる。日米両国は表立って批判できないとの読みだ。

 朴大統領はまた、今回の中韓首脳会談で両国関係の緊密ぶりを誇示し、緊張緩和で合意したばかりの北朝鮮を改めて牽(けん)制(せい)する効果も狙っているとみられる。
引用元:【朝鮮半島情勢】朴大統領、中国傾斜強める 軍事パレード出席、北牽制の狙いも(1/2ページ) - 産経ニュース


▲韓国の大統領府は、パク・クネ(朴槿恵)大統領が、来月、北京で「抗日戦争勝利70年」を記念して中国政府が行う軍事パレードに出席すると公式に発表しました。同盟国のアメリカなどが首脳の出席を見送るなか、パク大統領としては、軍事パレードも観覧することで中国との関係を重視する姿勢を示すねらいがあるとみられます。
これは、韓国の大統領府が26日夜に発表したものです。
それによりますと、パク・クネ大統領は来月2日、北京を訪問して中国の習近平国家主席と首脳会談を行ったあと、翌日の3日に中国政府が「抗日戦争勝利70年」を記念して天安門広場で行う軍事パレードに出席するということです。韓国政府は先に、パク大統領の中国訪問を発表していますが、軍事パレードも観覧することを明らかにしたのは初めてです。
この軍事パレードを巡っては、中国政府が25日、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮のチェ・リョンヘ朝鮮労働党書記など、30か国の首脳級の出席が決まったと発表しています。
一方、韓国の同盟国・アメリカなどが中国駐在の大使の出席にとどめるほか、日本政府も安倍総理大臣が出席しないことを明らかにしています。
こうしたなかで軍事パレードの観覧を決めた理由について、大統領府は、隣国・中国との友好協力関係を考慮し、中国が朝鮮半島の平和と統一に寄与することを望むとともに、中国における韓国の独立闘争の歴史を勘案したとしていて、パク大統領としては、中国との関係を重視する姿勢を示すねらいがあるとみられます。
引用元:韓国大統領 中国の軍事パレード出席へ NHKニュース


▲韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は同日の定例会見で、「朝鮮戦争に参戦した中国軍のパレードに大統領が出席することに関して、国民から懸念の声が挙がっている」との質問に対し、「70年前の戦争で勝利したことを記念する行事であり、その趣旨と意味が重要だ」と述べた。

また、「中国との友好協力関係を考慮する一方で、朝鮮半島の平和や統一に対する中国の積極的な役割に期待し、中国での韓国の独立抗争の歴史をたたえる側面などを勘案した」と説明した。
引用元:韓国政府「朴大統領の中国軍事パレード出席、行事の意味が重...:レコードチャイナ