▲国内最大の感染症とも言われるB型肝炎やC型肝炎。国は早期の治療を呼びかけている。そうした中、飲むだけで体内のC型肝炎ウイルスを消滅させる新たな治療が始まっている。

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 ■C型肝炎は「21世紀の国民病」

 肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される状態のこと。その原因の約7割がウイルスの感染によるものだ。ウイルス性肝炎には、主に水や食べ物を介して感染するA型、E型のほか、主に血液を介して感染するB型、C型、D型などがある。

 中でも一番多いのが、C型肝炎。日本では190万人~230万人が感染していると推定され、21世紀の国民病ともいわれている。感染している可能性が高いのは、検査態勢が整う1992年2月以前に輸血を受けた人、ウイルスに汚染された注射器で予防接種を受けた人、適切な消毒をしない器具で医療行為を受けた人などで、感染に気がつかないままの人も多いと言われている。ウイルスに感染しても約3割が自然に消えるが、ウイルスが増え続けると、慢性肝炎、肝硬変、肝ガンへと進んでいくという。

 ■「100%治る」新薬…日本で承認

 症状が進む前に欠かせないのが治療。これまでは抗ウイルス薬の「インターフェロン」を注射で投与することが有力な治療とされてきた。しかし、人により効果がない場合や、発熱や倦怠(けんたい)感、うつの症状など、激しい副作用も課題だった。

 こうした中、画期的な薬が日本で承認された。

 「100%治るという薬がでてきています。ウイルス性肝炎は、いま、黙って過ごしているのはもったいないというような時代になってきています」-虎の門病院・肝疾患相談センターの鈴木義之医師がこう説明するのは、今年7月に日本で承認された新たなC型肝炎治療薬「ハーボニー」。1日1錠、3か月飲むだけで、今のところ重い副作用もなく、体からウイルスがなくなるという。157人を対象にした治験では、全員、ウイルスが消えたという。

 この薬の価格は1粒およそ8万円。しかし保険が適用される上、国の補助がでるため、患者の負担は月に約1万円から2万円。

 ■気づいていない人が多い肝炎…一度は検査を

 気がつかないまま生活している人が多い肝炎。早く治療を受けるために、自分が感染しているかどうか、早く知ることも大切だ。全国の自治体では、対象となる人に無料でC型肝炎の検査を実施している。検査は、問診のほかは採血のみ。

 厚生労働省は、現在、新たな感染は少ないものの、一度は検査してほしいと呼びかけている。感染がわかっても、「飲むだけで治る薬」がでた時代。一度検査を受けてみることで自分のからだを守れるかもしれない。
引用元:「100%治る」C型肝炎新薬 日本で承認|日テレNEWS24

▲今回発売されたハーボニーは、1錠中にソホスブビル400mgとレジパスビル90mgを含有した、HCV RNA合成を阻害するDAAsの配合製剤である。インターフェロン製剤やリバビリンとの併用を必要としない特徴を有している。

 レジパスビルは、HCVの複製およびHCV粒子の形成に必須の、非構造タンパク質5A(NS5A)を標的とする薬剤である。レジパスビルと同じNS5Aを標的とするDAAsとしては、2014年9月よりNS5A複製複合体阻害薬ダクラタスビル(商品名ダクルインザ)が臨床使用されている。

 In vitroでソホスブビルとレジパスビルとの併用は、HCVに対して相加的な抗ウイルス作用を示し、交差耐性も認められなかったことが確認された。このことを踏まえて、配合剤であるハーボニーの国内外第3相臨床試験が実施された結果、SVR12率(投与終了から12週間後のHCV RNAが定量下限値未満の割合)100%を達成した。
 なお、ハーボニーの薬価は1錠8万171.30円。中央社会保険医療協議会で議論され話題となった。
引用元:ハーボニー:著効率100%のC型肝炎治療薬:日経メディカル

ハーボニー配合錠の作用機序:C型肝炎治療薬

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